小学生時代は怪我なんてした事をなかったのに、中学生になったら肘が痛い、肩が痛い、腰が痛いなどの怪我が急に増えます。
これは
- ボールが軟式から硬式に変わった
- 塁間距離が伸びた
- 練習量が増えた
- 成長期で体が急に大きくなりだした
これらが重なり合った総合的な原因だと考えられます。
今回は怪我の中でも中学生タイミングでよく起きる腰痛の「腰椎分離症」について経験値を含めお話していきたいと思います。
腰痛になった中一の息子
息子が中一の9月頃に急に腰が痛いと言い出しました。中学生になり土日祝日は9:00-17:00まで練習or試合、平日は週1回2時間程度の夜間練習、自宅では毎日素振り100本ぐらいの自主練のスケジュールでした。毎日やっている部活の選手に比べたら決してハードな練習量と言うほどではなかったのですが、腰が痛くなり始めました。
最初は我慢できるぐらいの痛みだったので、そのうち治るだろうと何のアクションも取りませんでしたが、誤魔化しながらやってるうちに我慢できなくなりチーム監督に伝え練習を休む事を決断しました。
早速近くの整形外科に受診してレントゲンを撮ってもらいました。診断の結果 腰椎分離症でした。ドクターから、コルセットを作って寝る時以外着用し3ヶ月間安静と言われてしまい、絶望感を息子と受けました。
先輩にも腰痛分離症を経験した人がいたので話を聞いたり、知り合いの整形外科リハビリテーション科の理学療法士の方に相談したりした結果、セカンドオピニオンでMRIを撮ってもらってもっと細かく見てもらった方が良いとアドバイスを頂きました。
セカンドオピニオンでスポーツ医療に特化した整形外科に行き、MRIをお願いし、診断頂きました。
結果は腰椎分離症の一歩手前、第五腰椎の右側が疲労骨折しかけている状態でした。
腰痛分離症とは
背中を反らす動作や体をひねる動作を繰り返すことで、腰椎の後方に亀裂が生じ、 疲労骨折が生じている状態。
成長期は骨の構造が弱い為、スポーツを行っている小学生~高校生に発症することが多い。特定方向への動作を繰り返す野球・サッカー・バレーなどで、 発症しやすいとされている。
分離症患者様の特徴は股関節が硬く、体力が低く、練習量が多いといった特徴がある。
鳥居俊 著 スポーツ障害(基礎から学ぶ)から引用
対処方法
- 痛みが出たら整形外科で精密検査(MRI)
- セカンドオピニオンは必須
- 理学療法士によるリハビリを実施(通いやすい整骨院もありだと思います)
- 理学療法士に根本解決の為のトレーニング、ストレッチメニューを組んでもらい実行
- 痛みが無くなったら徐々に練習再開
- 再発防止の為 ストレッチ、トレーニングは継続し、身体のケアを習慣化する
腰痛分離症との向き合い方
怪我をすると親は心配で辛い日々を過ごしますが、一番辛いのは本人です。暖かく笑顔でサポートしてあげてください。
素人の私が言うのもおかしいかも知れませんが、経験値からセカンドオピニオンをおすすめします。私の場合、最初に行った病院のドクターの診断にすべて従っていたら
3ヶ月間コルセット着用で安静→3ヶ月後から約1ヶ月弱った筋力をトレーニングしながらリハビリ実施→徐々にならして5ヶ月後に野球復帰と言ったスケジュールでした。
セカンドオピニオンで診断頂いたドクターからは、痛みが引くまで痛い動作を避けながらできる練習をしてください。スポーツ店で販売しているコルセットを練習中だけするのもおすすめですといわれました。
私が購入し、使っているコルセットはこちらです。ザムストと言うメーカーの物でかなり研究された商品だと思います。取扱説明書もしっかりしており、参考のトレーニングメニューまで書いてくれています。回復してからも、疲れが溜まり違和感が出てきたタイミングで使用し、再発を防止できています!
完全安静にしない理由としては、中学生といえどもアスリートなんで、完全に安静にしてしまうと筋力が落ちてしまい復帰まで時間がかかる。安静にして痛みが無くなっても痛みが出た原因(股関節の柔軟性や筋力)が解決されていない限り再発の可能性が高い。と言う事のようです。
また、ドクターとのざっくばらんな会話の中で、痛みが出たと言う事は休みなさいと言うサインなんで休んでください。痛みが無くなればやって下さい。でも痛くなった原因を分析して、原因解決のトレーニング、ストレッチに取り組む事が大切だと言われました。ずっと痛いなんて事はありえないから休めば治ると言われ安心した事を覚えています。
私も早く治してやりたい一心で、整骨院に行ったり、カリスマ整体師と言われる方に見てもらったりと人脈、ネット検索を駆使し、ありとあらゆる治療を試しましたが一発で治る治療など存在しませんでした。行き着いた答えはドクターから言われた上記の言葉です。
腰椎分離症は骨の問題なんで、回復を待ちながら、根本原因の解決をして行く事が大切になりますが、回復を早めるために「超音波治療」と言う方法もあるようです。整形外科のリハビリテーション科や整骨院には超音波治療器がありますので、疲労骨折箇所に超音波を当て骨融合を促す方法もあるようです。私の場合は回復を早めてあげたかったので整骨院で超音波治療器を週2.3回 20分ずつ当ててもらいに通っていました。毎日当てると更に回復は早まると言われましたがスケジュールの問題もあり週2.3が限界でした。
非常に高額ですが、治療院で使っていた超音波治療器が一般向けにも販売されていましたので参考までにご紹介だけしておきますね!この治療器を20分間 週2〜3回ぐらいやってもらってました。
まとめ
腰椎分離症は腰椎の疲労骨折なんで、一発で治せる治療院は存在しません。
やるべき事は、
- 腰椎分離症になった原因追求
- 原因解決の為のトレーニング&ストレッチ
- 回復を早める為の骨融合を促す超音波治療
怪我はパワーアップする為のきっかけだと思います。
怪我をしても落ち込まず、プラスに捉えて家族で回復に向けて取り組んでみて下さい!
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