教師の働き方改革から、公立中学の部活動の活動時間は制限され、本気で野球をやるなら硬式野球クラブチームでと言う流れが本格化しています。
そこで今回は硬式野球チームを選ぶ基準を私なりに解説していこうと思います。
中学硬式野球クラブチームとは
2021年7月時点で、全国に1521チーム存在し、6つのリーグで構成されています。
6つのリーグ毎の大会もあれば、リーグ関係なくエリアでくくった大会もあります。中学硬式野球の甲子園は毎年8月に実施される「ジャイアンツカップ」と言われる大会です。リーグの垣根を取り払った中学硬式野球チーム真のNO.1を決める唯一の大会です。
どんなリーグがあるの?
リトルシニアリーグ
1972年に日本リトルシニア野球協会として発足し、関東から東日本中心にチーム数が多く、現在は全国7地区に連盟を持っている。2021年7月43都道府県に570チームが所属している。ボーイズリーグに並んで二大勢力の一つ。
主なOBは、エンゼルス大谷翔平、読売ジャイアンツ坂本勇人
ボーイズリーグ
1970年に日本少年野球連盟として発足。関西から西日本を中心にチーム数が多く、2021年7月時点で630チームが加盟している。中学硬式野球連盟としては最大の連盟。
主なOBは、オリックスバファローズ吉田正尚、楽天イーグルス浅村栄斗
ヤングリーグ
1993年全日本少年硬式野球連盟として発足の新しいリーグ。兵庫県発祥で2021年7月現在で188チームが所属。
主なOB、ロッテマリーンズ中村奨吾、DNAベイスターズ佐野恵太
ポニーリーグ
1975年日本ポニーベースボール協会として東京にて発足。2021年現在79チームが所属。
主なOB、元読売ジャイアンツ高橋由伸、楽天イーグルス監督 石井一久、
その他リーグとして、フレッシュリーグ(九州)35チーム、レインボーリーグ(九州、山口)8チームあります。
リーグはどこが良い?
私の考えですが、リーグにこだわる必要は一切ないと思います。練習試合はリーグの垣根なく各クラブでマッチメイクしていますし、公式戦もジャイアンツカップがあるので、注目される舞台は平等にあります。各リーグに全国大会もありますので、チーム数が少ないリーグの方がチャンスが多いと思うぐらいです。
ですので、リーグは気にせず、チーム選びすることをおすすめします。
チームの選び方
数あるチームからどこのチームを選ぶかは非常に難しい事です。中学硬式野球チームを選び、現在お世話になっている親目線で、私なりの考え方をお伝えしていきます。
私のチーム選びの優先順位は以下になります。
- 立地
- 環境
- コミニュケーション
- 進路
- 強さ
- 親の負担
- 費用
立地
時は金なり。練習場所は自宅から近いに越した事はありません。まずは近場からピックアップ。ご家庭の状況にもよりますが、可能な範囲でエリアを広げて下さい。個人的には片道1時間以上は子供の負担も考えておすすめしません。
環境
ある意味このポイントが一番重要だと考えます。
コミニュケーション
監督、指導者とフラットに会話、相談できる環境にあるのか?っと言う点は凄く重要です。強豪チームなんかはコミニュケーションがとれないチームが凄く多いですが、コミニュケーションが取れる環境かをチーム選びの基準にするのが一番良いと思います。思
春期を迎え多感な時期であり、成長期特有の怪我も多いです。親として心配が尽きない時期に所属チームとコミニュケーションを取れないのは物凄いストレスです。定期的な面談があるチームなんかはおすすめですね。
強い、弱いよりもこの点が大事だと私は思います。
進路
これも全てはコミニュケーションが取れるか取れないからで決まります。進路面談などが定期的に行われるチームは安心ですが、大切な子供の進路を勝手に決められるのは辛いです。希望とマッチしていれば良いですが、現実問題はなかなかそんなにうまく行きません。
昔は、このチームに入れたらこの高校に入れてくれるなんて事はあったようですが、今は情報化社会です。実力のある選手はどこに所属していても希望高校にいけます。逆に強豪チームに所属し、実力がないけどチームのコネクションを使って強豪高校に行けたとしても、入学したら実力社会なんで補欠まっしぐらです。
ですので、進路の為に、高校へのコネクションを期待してのチーム選びはやめるべきです。
純粋に子供が成長できる環境を探し、指導者とコミニュケーションが取れるチームを選んで下さい。
強さ
強さと言うより、お子さんのレベルを冷静に判断し、少し背伸びしているぐらいのレベルに入れる事が大切です。
中学タイミングは成長の早い遅いが大きく影響します。いくら技術がありセンス抜群でも、成長期を迎えた大人並のパワーの選手には勝てません。強豪チームと言われるチームは、成長が早い選手が集まる傾向にあります。
小学校6年で成長期を迎えている選手が多くいるチームに成長期を迎えていない選手が入ると、1年生タイミングでは勝てません。2年生後半ぐらいには追いつくケースはありますが、成長期は個人差があるのでいつ来るかわかりません。3年生で引退してから伸びる選手も多いです。
子供は高いレベルに憧れますが、入部前の体験会や、すでに入部している同じ学年の選手のレベルを確認し、ご両親がうまく導いてあげる事が大切です。成長の早い遅いの問題だけで埋もれてしまうのは損ですので、冷静に判断してあげて下さい。
親の負担
これはチーム側に聞いても正直見えないケースが多いです。チーム指導者は関与していない場面で親が勝手にあれやこれやとルール決めをし、親の当番などを増やしている事は多々あります。ですので、現役選手の親御さんから情報を取る必要がありますね。チームからの説明と全く違い、当番まみれのチームもありますので、チームからの説明を鵜呑みにせず、現役の父兄から情報収集をしましょう。
費用
中学硬式野球チームはどこのチームもボランティア要素が強いので、基本リーズナブルです。月謝1万円前後のチームが大半です。
以外に費用がかかるのが遠征です。専用グランドがある、チームバスを持っているなどの条件で月の出費が変わります。
グランドあり、チームバスありは遠征費用は抑えられますが、グランドが無く、現地集合現地解散のチームは各家庭の負担額は多くなります。このポイントは事前チェックしておくべきですね。
まとめ
- リーグは関係ない
- 指導者とコミニュケーションが取れるチームか?
- 子供の実力を冷静に判断し、少し背伸びしてるぐらいのチームを選びましょう。
- 親の手伝いは多かれ少なかれ求められるのがクラブチームです。事前リサーチは重要です。
- 月謝以外の費用を調べてみましょう。
小学6年生の12月ぐらいから2月末ぐらいを目処に、3ヶ月間ぐらいを使い、じっくりチーム選びをして下さい。
いろんなチームで練習ができる唯一のタイミングです。
是非参考にしてみて下さい。
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