声の威力について!

中学硬式野球

野球三兄弟(中学2年、小学5年、3年)をプロ野球選手にする為、日々試行錯誤しながら様々な事に取り組んでいる野球親父です!

今回は声の威力について語っていきたいと思います。

野球をやってきた人なら分かると思いますが、指導者に「声を出せ!」「腹から声を出せ」「声が小さい」など、声に関する指導を何回もされた経験があると思います。

私自身も現役選手時代にも言われ続け、意味も分からず声を出していた記憶があります。

子供を指導する立場になり、なぜ声を出す必要があるのかを考え、勉強し、わかった事がありますので、お伝えしていきたいと思います。

どうせ声を出すなら、意味をわかった上で声を出した方が良いので、参考にしてみて下さい。

声を出す意味

スポーツにおいて声の力は絶大です。

オリンピックを見ていても力を発揮する瞬間に声を発したり、団体競技などは連携を図る時などに声を駆使してプレーをしています。

このような事だけでも声の重要具合を分かって頂けると思います。

私が考える声を出す意味ですが、

  1. 脳をコントロールする
  2. 仲間を助ける
  3. パフォーマンスアップ

この3つに繋がると考えます。

私が以前書いた「氣の威力」についての記事とリンクする部分が多いのでこちらもご確認ください。

氣の威力について
氣を出すと言う事は、極限の緊張状態でリラックスする技。すなわち心をコントロールする為の方法だと私は解釈しました。

脳をコントロールする声

少年野球で、よくある掛け声で、「さぁーコーイ」「バッチコーイ」などがあります。

この声を出す小学生はただ単に何気なく大声で発しているだけで全く意味の無い声になっているケースがほとんどです。

この言葉通りに意味を理解して声を発していれば非常に有効的な声ですが、現実はそうではなく、叫んでいるだけになってしまっています。

脳をコントロールする声とは、ポジティブな声をプレー中に発する事で、積極的な動きができる準備をする事です。

少年野球でよく使われる「さぁーコーイ」「バッチコーイ」と言う声も、少し工夫をして、気持ちを込めて「サァー来い」「バッター打って来い」と言うだけでポジティブマインドになり積極的なプレーに繋がります。

エラーして凹んでいる時も、「もう一丁俺の所に打って来い」っとがむしゃらに叫びまくったら、マイナス思考は吹っ飛び、ポジティブマインドしかなくなります。

試合中などは、頭の中でポジティブマインドにしようとしても、不安にかられマイナス思考に引っ張られます。そこでポジティブな言葉を大声で発して脳をコントロールしていきます。

ポジティブな言葉を大声で発する事で、脳をコントロールし、積極的なプレーに繋げる方法です。

仲間を助ける声

自分自身をポジティブに奮い立たせる為の声とは別に、仲間を助ける声もあります。

エラーした野手を励ます声

ストライクが入らないピッチャーに対して「気にせずガンガンいけ!」と掛ける声

チャンスで打てなかったチームメイトに掛ける声

様々な場面で、仲間とチームを助ける声があります。

ミスの後、雰囲気が暗くなったり、責められたりしても、何も生まれません。

試合は続きますし、人と人の関係は続きます。

仲間を助けられる声かけができるようになれれば、チームにとって貴重な存在になれます。

パフォーマンスアップの声

パフォーマンスに直結する声があります。

ハンマー投げの選手がハンマーを離す瞬間に放つ声のように、力を発揮する為に声を出すような事です。

私は少年野球でこの原理原則を活用し、指導しています。

私が指導している声は

  1. ボールが自分の所に飛んできたら「オッケー」
  2. 捕球のタイミングで「ヨシ」
  3. 送球のタイミングで「シュ」
  4. バッティングのインパクトの瞬間に「バン」
  5. 走る最中に「シュッシュッシュッ」

1「オッケー」を言う事で、打球への集中力が増します。

2「ヨシ」を言う事で捕球タイミングにガッチリ取る意識付けになります。捕球する前に投げる方に意識が行きポロリするケースがありますが、それを防ぐ効果があります。

3「シュ」はスローイング時に、暴投を恐れ、手が縮こまってふんわりボールを投げてしまう事を抑制します。投げるタイミングで「シュ」と声を出す事で、マイナス思考を払拭し、腕を速く振らざる得ない状況に脳をコントロールします。

4「バン」はバッティング時のインパクトに集中し、その一瞬に最大の力を発揮する為の声です。無言でやっていると余計な部分で力み、リラックスした状態からインパクトで最大の力を発揮する意識が薄れます。「バン」の声で可能になります。

5「シュッシュッシュッ」で走ると回転が上がります。大股で力んで走る選手の場合、声を出させる事で改善できる場合があります。

声(言葉)と体は連動する

ここまででお伝えしてきましたが、声と体は連動します。

「そろりそろり」と気持ちを込めて声を出しながら速く走ろうとすると、なかなか出来るものではありません。

逆も然りで、「急げ急げ」と声を出しながら超ゆっくり進むのも至難の業です。

このように、放たれた声(言葉)と体は連動します。

思い描くパフォーマンスとリンクする声を出す事で、脳が体をコントロールしますので、パフォーマンスアップに繋がる事は間違いないです。

ポジティブな声を出して体が積極的に動くベースを作った上で、理想のパフォーマンスと直結する声をつかう事で、ベストパフォーマンスが発揮できると考えます。

まとめ

野球は団体スポーツです。

チーム全体の士気を高める為に声は重要なツールです。

声の力でチームに必要な戦力としてメンバー入りする事もあります。

脳をコントロールしてパフォーマンスを上げる声、仲間を助ける声。

声の力は無限大です。

意味を分かって活用する事で威力は格段に増します。

是非お試し下さい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました