【仮説】バッティング右打ち 左打ち どっちが良い?利き目が重要!

少年野球

野球を始めるにあたって、右打ち、左打ちどちらが良いかを深く考えてスタートした人なんて少ないんじゃないかと思います。

たいていの方は自然な成り行き(振りやすい方)で右打ち、左打ちを決めているんだと思います。

中には父親に無理やり左打ちに変えられた、足が速いから指導者に左打ちを進められて変更したと言うかたもいると思いますが、多くの人はバットを振りやすい方、ボールを打ちやすい方で決めてスタートしているはずです。

そこで今回は野球をスタートするタイミングで感覚だけではなく、意図をもって右打ち、左打ちを決めて始めた方が良いと考える筆者の自論を仮説ではありますが、お伝えしようと思います。

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日本人の右利き、左利きの比率は?

博報堂生活総研による2年に1度の定点調査によると左利きは5.8%しかいないようです。その他の文献も確認しましたが、同じような比率です。世界統計でも左利きは10%ほどのようなんで、ほとんどの人が右利きだと言えます。

バッティングでの右打ち、左打ちの比率は?

では、バッティングではどうなのか?

プロ野球選手で見てみると左打ちは40%です。筆者が携わっている少年野球と比べると非常に高い左打ち比率です。少年野球を見てみると、筆者のチームを例に取ると、76人部員がいる中で左打ちはわずか6人。わずか8%。他のチームで見てみても左打ち比率は20%に満たないと思われます。

これは前段で記載した、利き手との関連性があります。

バッティングでは、打席に立った時のキャッチー側の手がバットを操作し、コントロールすると言われています。すなわち利き手がキャッチー側の手になるのが自然な流れだと考えられます。

そう考えると、日本人の右利きが94%もいれば、おのずと右打ちが多くなると言う事なんです。

筆者のチームにいる左打ち6人に調査をしました。2人は左利きで左投げ左打ち。

残りの4人は右投げ左打ち。この4人に確認をしたところ全員が野球を始める時に親に左打ちに変えられたようです。

例外はあるとしても、右利きは右打ち、左利きは左打ちに自然になると言う仮説は成り立つと言えると思います。

右打ちのメリット、デメリット

メリット

正直言って、野球というゲームの特性を考えた時にあまりありません。あえて言うならば、左投げ投手と対戦する時にバッターから逃げて行くボールが少ないから左打ちよりもバットに当たる確率が上がる事は挙げられます。その他は見当たりません。左利きの左打ちの選手をあえて右打ちに変えるケースは無いですし、左投げ右打ちの選手は非常に少ない事が全てだと思います。

デメリット

一番に挙げられるのが、左打ちの選手と比べると一塁ベースまでの距離が遠い事です。これは同じ走力の選手で比較しても少なくとも1歩以上の違いが出てきます。1歩はアウト、セーフが間違いなく変わってきます。

二つ目は右ピッチャーが圧倒的に多いので、右バッターから離れていくボールが多くなり、打ちずらいケースが増えます。

左打ちのメリット、デメリット

メリット

間違いない事は、1塁ベースまで近いと言う事です。右打ちのデメリットでも記載しましたが、1塁到達に1歩以上違いがでますので、圧倒的に有利です。

2つ目として、右ピッチャーが多いので、左バッターの体から離れていくボールが少なく、バットに当たる確率が高くなる事です。

デメリット

右バッターのメリットが見当たらないように、左バッターのデメリットが見当たりません。左投げのピッチャーと対戦する時の不利はありますが、そもそも左投げピッチャーは少ないので、デメリットにはならないです。

右利きの左バッターの場合など、言い出したらキリがありませんが、野球のゲームとしてシンプルに考えたらデメリットは無いと言えます。

右打ちの有名選手

  • 落合博満 三冠王三度獲得
  • 山田哲人 トリプルスリー3回達成
  • 鈴木誠也 2020東京オリンピック4番打者

左打ちの有名選手

  • 王貞治 通算本塁打868本 世界記録
  • イチロー MLB年間安打記録 262本
  • 大谷翔平 現役メジャーリーガー

プロ野球の世界で見ると、右打ち、左打ち問わず素晴らしいバッターは存在しますね!

利き目の考え方

左利きの割合が10%以下、少年野球時の左バッター比率も20%以下にもかかわらず、プロ野球での左バッター比率が40%と言う事は、左バッターの生き残る率の高さがうかがえます。野球という競技の特性からも左バッターが有利であることが言えますね。

もう一つ、利き目という概念で話をしたいと思います。

人間は、片方の目を軸として対象物を捉え、もう片方の目で補い、立体的に物を見ています。その軸になる方の目を利き目と言います。利き目は基本的には利き手と連動します。利き手と逆の効き目の人もいますが、その割合は10%ぐらいに留まりますので、利き手と利き目は連動していると考えられると思います。

私自身の経験値と、独自のリサーチでの仮説ですが、右目が利き目の人は左バッターの方が有利だと考えます。

バッターはピッチャーに対して半身の姿勢で対峙します。体ごと正面を向いてバットを強く振ることはできないので、半身にならざるえません。そうすると顔の向きもピッチャー方向に向けるのですが、左右の目がどうしても前後に距離ができる形になってしまいます。(右バッターは左目がピッチャー寄り、左バッターは右目がピッチャー寄りと言う事)

筆者はは右投げ右打ちで利き目が右で現役生活を送ったのですが、レベルが上がるにつれてアウトコースの変化球についていけず、打撃成績が芳しくありませんでした。(技術的な問題は大いにあると思いますが^^)

思い切って、大学時代に左打ちにチャレンジしました。練習に練習を重ね、元々の右打ちとそん色なく振れるようになるまで練習しました。バッティングマシーンでの打撃練習なんて、どちらも同じようにボールを打ち返すことができるようにまでなりました。

そんな状態で、スイッチヒッターとして試合にも出してもらって感じた感想としては、

左バッターボックスからの方が、ピッチャーの球が見やすく、いいポイントで捉えることができた。

空振りが極端に左の方が少なかった。

この経験を元に、原因を色々と考えている中で、一つの仮説が生まれました。

利き目理論です。

ピッチャー側にある方の目が利き目が有利だという仮説です。

この仮説が正しいのか、スポーツに関する動体視力などの本を読みあさったのですが、私の仮説を断定するような内容は見つかりませんでした。

ただ、この仮説が正しいとするならば、プロ野球選手の左打比率が40%ということも納得できます。

右目が利き目の人が大半の中、右投げ左打ちの選手が存在する。

右投げと言うことは右目が利き目の可能性が高い。右目が利き目の左バッターは理にかなっているから絶対数が少ないにもかかわらず、プロの世界まで生き残る可能性が高くなる。

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まとめ

仮説の域を脱出できていませんが、私の考えは

利き手でどっち打ちかを決めるのではなく、利き目で右打ち、左打ちを決めることが良いと考えます。

利き目は変えれませんが、利き手は訓練で技術を身に着けることができます。

右目が利き目の方は左打

左目が利き目の方は右打

筆者の次男(小学校5年生)は右投げの右打ちなんですが、珍しいタイプで利き目が左の選手でした。独自の利き目理論で右打ちのままにしておきました。5年生のはじめぐらいまで、試合で打ちまくっていたのですが、ここ3か月ぐらい変な空振り、打ち損じが増えてきたので、試行錯誤しながらバッティングフォームを修正していました。ふと思いつき、改めて利き目チェックをしたら、利き目が右目に変わっていたんです。*利き目が変わることはたまにあるそうです。

利き目が変わっていたので、左目が利き目の感覚で打っていたのが原因だと分かりました。*結構ショックを受けました。

息子に与えたアドバイスは、少しオープンスタンス気味に構え、顔をピッチャーに対してできるだけ正面に向けることを意識させました。利き目で見ることを意識させたんです。

左打に変えた方が良いのかわかりませんが、利き目を把握したうえで、ボールの見方を意識することで対処できるかを実験してみます。

個人的に利き目とバッティングの関係性にすごく興味があるので、引き続き勉強し、発信していきます。

イチロー選手の利き目がどちらかわかったら、立証に近づくのですが

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