野球三兄弟(中学2年、小学5年、3年)をプロ野球選手にする為、日々試行錯誤しながら様々な事に取り組んでいる野球親父です!
野球において中継プレーは1点を守るか与えるかを左右する重要なプレーです。
中学、高校まで野球をやられていた方は、外野からホームまでの中継プレーはたくさん練習されたと思います。
右中間に打球が飛んだらホームまでどのようにしてボールを繋ぐかの基本パターンがあると思います。
少年野球の指導に携わっていると、私たちが中学からやってきた、中継プレーの基本は通用しない現実に直面します。
そこで、今回は少年野球の中継プレーのフォーメーションについて改めて整理していきたいと思います。
1点を左右する、一番重要な、外野からホームへの中継プレーについてまとます。
バックホームの中継パターン
我がチームはピッチャーをするメンバーが、チームの主力で身体能力も高いので、ピッチャーを中継プレーにからませます。
肩が強く、野球がうまい選手が中継プレーに絡む方が、良いのは当たり前の事です。
中学生からの野球の常識はピッチャーはホームのカバーになりますが、少年野球独自のフォーメーションを採用しています。
少年野球独自のフォーメーションをとるのですが、ファールグランドが狭い事を条件にしています。
さすがに大人用の本物の球場の場合はファールグランドが広すぎるので、ピッチャーがカバーに入るケースもあります。
暴投がホームランになってしまうと困りますので。
それでは、一つずつ、少年野球独自のフォーメーションをご説明させて頂きます。
レフト前ヒット
レフトが捕球した地点とホームベースを結ぶ直線上に、1枚目カットとしてサードが入ります。
サードの後ろに5〜7メートルぐらいの間を置いてピッチャーがカバー&カットマンとして入ります。
ショートは三塁ベースカバー、セカンドは二塁ベース、ファーストは一塁ベースでバッターランナーが一塁ベースを踏んでいるかの確認です。
レフトはサードの頭の高さを目安に低いボールで、キャッチャーめがけて思い切り投げさせます。
少年野球なんで外野メンバーの肩の強さもコントロールも良くありません。
ですので、1枚目のサードカットが取りにくい送球が多いので、その時はピッチャーが対応する形にしています。
捕球位置とホームベースを結んだ直線ラインにカットマンは入り、そのライン上に勢いある球が来たらスルー。
ずれたり、勢いが無ければカットします。
繰り返し練習すれば、5年生ぐらいになれば、判断できるようになってきます。
ファールグランドが広く、バックネットが奥にある大人用野球場で試合をやるケースは、ピッチャーにはカバー&カットをやらせず、キャッチャー後方のカバーに回らせます。
センター前ヒット
二遊間は打球を追いかけますので、適度な位置でカットに入れるのはピッチャーです。
中学野球ではセンター前ヒットからのバックホームはファーストカットのピッチャーはホームカバーですが、我々はピッチャーカットでいきます。
バックネットが近い事と、ピッチャーが一番野球がうまい事が理由です。
大人用野球場でバックネットが奥にあるケースはピッチャーはホームカバー、ファーストがカットに入ります。
ファーストが中継に入る時は、セカンドが一塁ベースカバー、ショートが二塁カバーになります。
グランドの状況によって対応できるように、2パターンの中継バリエーションを準備しています。
ライト前ヒット
セカンドは打球を追いかけますので、ファーストが1枚目のカット、ピッチャーがカバー&カットになります。
セカンドは打球を追いかけた後一塁ベースへ、ショートが二塁ベースへとなります。
広いファールグランドではピッチャーはホームカバーに回ります。
レフト線、レフトオーバー、左中間、センターオーバー
このケースはショートが1枚目のカット、ピッチャーがショートの5〜7メートル後ろでカバー&カットマンとしてラインに入ります。
この動きは球場の大きさに関係なく、必須にしています。
外野手の能力の問題ですが、カットマンまでの送球にリスクがありすぎるので、ダブルカットマン方式で、絶対に内野までボールを確実に戻すようなシフトを引きます。
打球によりますが、1塁ランナーが本塁を狙うようなツーベースヒットのあたりの場合は、
ファーストはバッターランナーが一塁ベースを踏んでいる事を確認した後、ショート又はピッチャーがカットしたボールをホームに中継できるよう、ラインに入ります。
セカンドは二塁ベース、サードは三塁ベースになります。
広いファールグランドの球場の場合はファーストがホームカバーを担います。
ランニングホームランになるような打球の場合は、
ショート&セカンドのセットで中継に入り、カットとカバーを両立させます。
ピッチャーはショートカットマンとホームを結ぶラインに入り、2枚目のカットマンとして対応します。
ホームのカバーはファーストが担います。
右中間、ライトオーバー、ライト線
ツーベースヒットの打球からのバックホームのケースはセカンドが1枚目のカットマン、ピッチャーがカバー&カットマンとしてバックアップします。
ショートはセカンドベース、ファーストは一枚目カットマンからホームを結ぶラインの中間で2枚目カット、広いファールグランドの球場ではホームのカバーに入ります。
ランニングホームランの打球の場合、セカンドが1枚目のカット、ショートはカバー&カットでバックアップ。
2枚目カットとしてピッチャー。
ファーストは打者が一塁ベースを踏んでいる事を確認してから2枚目ピッチャーカットのカバー。広いファールグランドの場合はホームカバーへ。
まとめ
今回は我々が採用しているホームへの中継プレーのバリエーションを紹介させて頂きましたが、
グランドの広さ、各ポジションの選手の能力によって様々なパターンがあって良いと思いますし、そうあるべきだと思います。
野球には中継プレーの基本的な動きはありますが、少年野球は別物と考えるべきだと思います。
セカンドを守る選手が低学年で力がない場合があったりすれば、ライト方向の長打でもショートカットかファーストカットもありです。
ピッチャーが圧倒的な力があれば、全部ピッチャーカットもありです。
目的はホームベースまでボールを繋ぎ、アウトにする事。
誰がどこに行き、どう繋げば一番確率が高く、速いかです。
固定概念に縛られず、自チームの戦力を分析し、一番ベストの中継パターンを構築するのは指導者の醍醐味の一つです。
そのような考えで取り組むと、ものすごく楽しいですよ。
是非参考にしてみて下さい。
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