【少年野球】中継プレーのパターンについて!(二塁、三塁返球編)

少年野球

野球三兄弟(中学2年、小学5年、3年)をプロ野球選手にする為、日々試行錯誤しながら様々な事に取り組んでいる野球親父です!

野球において中継プレーは1点を守るか与えるかを左右する重要なプレーです。

中学、高校まで野球をやられていた方は、中継プレーはたくさん練習されたと思います。

少年野球の指導に携わっていると、私たちが中学からやってきた、中継プレーの基本は通用しない現実に直面します。

そこで、今回は少年野球の中継プレーのフォーメーションについて整理していきたいと思います。

外野からホームへの中継プレーについては以前記事に書かせて頂きましたので、こちらもご確認ください。

【少年野球】中継プレーのパターンについて!(バックホーム編)
今回は少年野球の中継プレーのフォーメーションについて改めて整理していきたいと思います。

この記事では、外野から二塁、三塁へボールを繋ぐ中継プレーのフォーメーションをご紹介していきます。

二塁ベースへの中継バリエーション

まずは外野から二塁ベースへの繋ぎ方を打球別に説明していきます。

レフト線、レフトオーバー、左中間、センターオーバー

捕球した地点と二塁ベースを結ぶ直線上に1枚目のカットマンとしてショートが入ります。

コツとしては、外野からの送球が塁間以上の長さにならないように距離を縮めるように指示をしています。

外野手の肩の強さによりますが、塁間より5メートルは最低でも短くなるように練習します。

外野からカットマンまでの送球距離は20メートル以内という事になります。

また、結んだライン上に立つのではなく、外野方向を向いてラインより右側に1メートルほどずれて入ります。

外野からの送球が真っ直ぐいったらカットマンの体の前を通過する立ち位置になりますので、送球に勢いが無いときや、タッチしにくい高さのボールを判断しカットできるメリットがあります。

次に、ピッチャーにはショートの5〜7メートル後ろにカバー&カットマンとして入らせます。

ショートとピッチャーでダブルカットマン方式になります。

少年野球ですので、外野手のレベルはどうしても下がります。

送球も安定しませんので、ダブルカットマン方式を取り、どちらかが確実にカットできるようにしています。

外野手には二塁ベースに向かって低いボールを思い切り投げるように指示をしています。

カットマンまで確実に投げなさいと指示をすると固くなって良い球も行かないしコントロールも悪くなります。

思い切り投げなさいと言った方が、速くてコントロールが良いボールが行く事が多いです。

セカンドは二塁ベース、ファーストは打者走者の一塁ベースタッチを確認、ライトが二塁ベース後ろでカバーのフォーメーションになります。

右中間、ライトオーバー、ライト線

セカンドが1枚目のカットマンになります。

カットへの入り方は上記のショートの入り方と同様です。

ピッチャーもカバー&カットマンとしてセカンドの後ろに控えます。

ショートは二塁ベース、レフトが二塁ベースのカバーに入ります。

三塁ベースへの中継バリエーション

次は外野から三塁ベースへの繋ぎ方を打球別に説明していきます。

センター前ヒット、センターフライ

センター前ヒットはランナー一塁から三塁への進塁、センターフライは二塁からのタッチアップのケースになります。

センター前ヒットの場合は二遊間はボールを追いかけますので、ピッチャーが捕球位置と三塁ベースを結ぶラインにカットとして入るようにしています。

センターフライの場合はショートがカットに入ります。

ピッチャーはショートカットの後ろでカバー&カット

セカンドは二塁ベースに入ります。

広いファールグランドの球場では、ピッチャーが三塁ベースカバーに行く必要が出てきますので、その場合は事前にフォーメーション確認をしておきます。

ライト前ヒット、ライトフライ

ライト前ヒットはランナー一塁から三塁への進塁を防ぐケースです。

セカンドは打球を追いかけますので、中継にはピッチャーが入ります。

ショートは二塁ベースでオーバーランを狙います。

ファールグランドが広い球場の場合はショートが中継、ピッチャーは三塁ベースカバーになります。

ライトフライは二塁ランナーのタッチアップのケースです。

ショートが1枚目カットマン、その後ろにピッチャーがカバー&カットマンで入ります。

セカンドはタッチアップの離塁が早くないか確認しつつ二塁ベースへ。

ファールグランドが広い球場では、ピッチャーは三塁ベースカバーに入ります。

レフト線、レフトオーバー、左中間、センターオーバー

ショートが1枚目のカットマンとしてラインに入ります。

ピッチャーがカバー&カットマンとして後ろに控え、ダブルカット方式をとります。

セカンドは2枚目カットマンとして、ショートと三塁を結ぶラインの間に入ります。

ファーストは打者走者の一塁ベースタッチを確認してから、打者と一緒二塁ベースへ。

ファールグランドが広い球場の場合は、ピッチャーは三塁ベースカバーになります。

右中間、ライトオーバー、ライト線

セカンドが1枚目のカットマンになります。

ピッチャーがセカンドの後ろで控え、カバー&カットマンとして入ります。

ショートは二枚目のカットマン。

ファーストは打者走者の一塁ベースタッチを確認してから二塁ベースへ。

ファールグランドの広い球場の場合はピッチャーは三塁ベースカバーになります。

まとめ

今回は我々が採用している二塁、三塁への中継プレーのバリエーションを紹介させて頂きましたが、

グランドの広さ、各ポジションの選手の能力によって様々なパターンがあって良いと思いますし、そうあるべきだと思います。

野球には中継プレーの基本的な動きはありますが、少年野球は別物と考えるべきだと思います。

セカンドを守る選手が低学年で力がない場合があったりすれば、ライト方向の長打でもショートカットかファーストカットもありです。

ピッチャーが圧倒的な力があれば、全部ピッチャーカットもありです。

目的はボールを繋ぎ、アウトにする事。

誰がどこに行き、どう繋げば一番確率が高く、速いかです。

固定概念に縛られず、自チームの戦力を分析し、一番ベストの中継パターンを構築するのは指導者の醍醐味の一つです。

そのような考えで取り組むと、ものすごく楽しいです。

是非参考にしてみて下さい。

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