小学校低学年で野球を始めたての選手がプロ野球選手のようにグローブを使って簡単にボールをキャッチするのはなかなか難しいことです。
個人差はあるものの、3年生以下の選手はたいていうまく取れません。
これは空間認識能が養われていない年齢だからという理由は間違いないです。
せっかく野球を始めたのであれば、上手にキャッチできるようにしてあげたいですよね。
そこで、我が子の野球三兄弟に実践した練習方法をご紹介させていただきます。
一番最初にするべきこと
少年野球チームに所属して、グランドでグローブを使ってキャッチボールを始める前にご自宅でやってほしいことです。
まず100円ショップなどに売っているやわらかいボールを用意してください。
1.座りながらキャッチボール（下からトス）
お子様に対して下手投げでトスをする感じで投げてあげてください。
選手はそのボールを必ず両手で取るようにさせてください。
両手で取る際にのポイントとして
①グローブをはめるほうの手を下に、投げるほうの手を上にしてください。
②ボールを取る瞬間に声を出させてください。「パクッツ」とか「ガッブ」みたいな楽しい声
＊声を出してキャッチさせることで、キャッチする瞬間に集中させる効果があります。
①、②を意識しながら、親子で楽しみながらキャッチボールをしてあげてください。
とにかく回数が大事です。やればやるほどうまくなります。
２.座りながらキャッチボール（上からトス）
こんどはお子様に対して上からライナー気味に顔あたりに投げてあげてください。
選手はそのボールを必ず両手で取るようにさせてください。
両手で取る際にのポイントとして
①グローブをはめるほうの手を上に、投げるほうの手を下にしてください。
②上を向いているグローブをはめるほうの手にボールを当ててから、投げるほうの手で抑え込ませてください。
③ボールを取る瞬間に声を出させてください。「パクッツ」とか「ガッブ」みたいな楽しい声
①、②、③を意識しながら、親子で楽しみながらキャッチボールをしてあげてください。
こちらもとにかく回数が大事です。やればやるほどうまくなります。
３.キャッチボール
やわらかいボールで、素手で上記の１，２を意識しながら実際にキャッチボールをやってみましょう。
はじめは1，2どちらの取り方でも良いのですが、
上手になってきたら、２の グローブの手が上、投げるほうの手が下の取り方を中心にやってください。
腰の位置より下のボールはどうすれば良いのかという質問に対しては、膝を使ってしゃがんで取っていただきたいです。取り方は２のパターンです。
1のパターンの取り方は、ゴロの取り方と、地面すれすれのボールをキャッチするときに使いますので
自宅でのキャッチボールでは２の取り方をいっぱい練習してくだい。
野球始めたての選手は2の取り方ができなくて苦労します。
便利グッズを使っての練習
柔らかボールで素手キャッチができるようになったら、次は道具を使ってボールを取る練習をしてみましょう！
本当は、グローブを使ってキャッチボールをしたいところなんですが、私の経験値ですが、いきなりグローブを使ってキャッチボールをすると、変な癖がついてしまってなかなか直らなくて困りました。
グローブは片手で使って掴むものって発想があると思うのですが、子供たちにグローブを渡すと、必ず片手で取りたがるんです。
あれだけ柔らかボールで両手キャッチを練習して、せっかくボールが取れるようになったにもかかわらず、いきなりグローブを渡すと、まったくボールが取れなくなってしまうんです。
これは
グローブをつけた→グローブで取らなくてはならない→片手で取る→グローブからボールが弾き出る
これは低学年キャッチボールあるあるなんです。
低学年の選手は握力もなく、グローブの使い方も身についていないので確実にボールを弾いてしまうんです。
そこで、グローブを使う前にワンクッション
①スリッパ グラブ
グローブを付けるほうの手にスリッパをはめさせてください。
スリッパをはめて上段で説明した１，２のキャッチ練習を柔らかボールでやってください。
グローブ装着前の予備練習として抜群の威力を発揮します。
野球の世界で言われる、当て取りと言う高度な技術が勝手に身につきます。
スリッパはちょっと・・・ ヴィジュアルが気になる、外でも使いたい。
っと言った方に捕球練習に最適なグッツも販売されています。
②当て取りグラブ
この商品は優れもので、ボールを取るための正しいグローブの使い方が勝手に身につくグッツです。
スリッパの要領と同じで、グローブだけでは捕球できない。
補給するためにどうすれば良いか考える。
野球スタートの低学年から、大人になるまで使えるグッズです。
小学校高学年になり、技術向上のタームになった時にも大活躍します。
一生ものです。
グローブを使って
ここまでの過程を踏んで、グローブを装着できると鬼に金棒です。
注意点としては、
ここまでの過程を踏んでいてもグローブの呪縛にとらわれて、
グローブだけで片手で取りたい願望に子供たちは支配されてしまいます。
そこで一言声掛けをお願いいたします。
素手キャッチボース、スリッパキャッチボールと同じ感覚でグローブを使って！
グローブをスリッパだと思って使って！
グローブを握らずに、はめておくだけで スリッパと思ってキャッチしてみて！
この声掛けでグローブの呪縛から解き放たれるはずです。
野球はキャッチボールが基本です。
キャッチボールがしっかりできれば、その後のレベルアップスピードは圧倒的です。
是非、参考にしてみてください。
コメント