劣勢の試合中にチームを元気にする方法【攻撃編】

少年野球

野球三兄弟(中学2年、小学5年、3年)をプロ野球選手にする為、日々試行錯誤しながら様々な事に取り組んでいる野球親父です!

少年野球の指導に携わっていると、子供達の雰囲気作りに悩まされ、毎度毎度難しいなぁーっと考えさされます。

試合中に勝っていればワイワイ ガヤガヤ盛り上がりながらイケイケムードで良いプレーが続くのですが、負けているとお通夜状態。

声を出して盛り上げようと言っても長続きしません。

勝ってる時に元気なのはあたりまえ。

負けている時にお通夜状態にならず、チームとして盛り上がる為にはどうしたら良いのか。

この部分を試行錯誤して取り組んでいます。

我がチームで実際にやっている方法をお伝えしたいと思います。

今回は攻撃時にチームの士気を高める方法をお伝えします。

士気を高める方法

劣勢の試合展開中に士気を高める方法は、簡単に言うとカラ元気しか無いと思います。

人間ですから負けていたら不安にかられますし、元気が無くなるのも当たり前です。

しかし、元気が無く、雰囲気が良く無い状態では、逆転できるものも出来なくなってしまいます。

私は一人一人が無理矢理元気を出すしか無いと考えます。

高校野球などはそれぞれのメンバーが劣勢の時こそ盛り上げようとアクションしますが、少年野球ではなかなかそう言う選手が出てきません。

そんな選手が出てくるまで待っていたら終わってしまいますので、チームとしての決め事を作り、劣勢のタイミングに特に徹底するようにしています。

具体的には

  1. バッターボックスで1球毎にピッチャーに対して気合いの雄叫びを上げる
  2. 凡フライを打ち上げてしまったら二塁ベースまで猛ダッシュ
  3. ピッチャーゴロは1塁へヘッドスライディング
  4. ヒットを打ったらガッツポーズ
  5. 点を取ったらハイタッチ

賛否両論あると思いますが、我がチームは上記の5つをチームの決め事にしています。

一つずつお話ししていきます。

バッターボックスでの雄叫び

試合ではチーム全体で何本も何本もヒットが出る事は珍しく、むしろアウトになるケースの方が多いです。

負けている展開で前のバッターがアウトになって回ってくる打席なんかは悪い雰囲気 流れに押し込まれそうになります。

そんな雰囲気と流れを払拭する為にバッターボックスで1球毎に気合いを入れて雄叫びを上げるようにさせています。

ファーストストライクは一番打ちやすいボールですので、気合い雄叫びを上げる事で、気遅れする事なく、積極的に打ちに行ける心の準備ができるメリットがあります。

凡フライは二塁ベースまで

我がチームはフライを打ち上げた瞬間、二塁まで全力疾走を決め事にしています。

ピッチャーフライで一塁到達前に完全捕球されても二塁まで全力疾走をさせます。

チーム内で意識徹底されるまでは、打ってから二塁到達のタイムを計測し、1試合を通じて一番遅い選手はペナルティーで100メートルダッシュを設定しました。

意識徹底される前は、チームで一番足が速い選手が一番タイムが遅かった事もありました。

打った瞬間アウトだと決め込んで、ガッカリしてだらだら二塁まで走ったタイムですので、遅いに決まってます。

試合後にそのタイムを発表したりして意識改革を続けました。

今では、ピッチャーフライを打ち上げても全力で二塁まで走るマインドにチーム全体がなってきました。

バッティングはバッティング、走塁は走塁と割り切って、全力疾走ができるようになると、凡打を打っても、雰囲気は悪くなりにくいです。

ピッチャーフライで褒めるところは無いですが、全力疾走で二塁までいけば、ベンチに戻ってくる時に、皆でナイスランと褒めて盛り上げるようにしています。

凡退をただのアウトに終わらせず、全力疾走を徹底し、チームに気合を入れるやり方です。

たまに守備側のポロリもありますので、一石二鳥の取り組みです。

ピッチャーゴロはヘッドスライディング

ボテボテのピッチャーゴロもタダでは終わらせないようチームで決め事を作っています。

チームの士気を上げる為に一塁へヘッドスライディングをやるケースもあります。

ヘッドスライディングは怪我のリスクもありますので何でもかんでもやるわけではなく、チームの雰囲気がどんよりしてきたタイミングでやるようにしています。

私自身はヘッドスライディングに反対でしたが、子供達の自発的な行動がきっかけではじまりました。

チーム内でも静かでクールな選手が練習試合の同点の終盤にショートゴロ打って一塁にヘッドスライディングをしたのです。

今まで公式戦ですらヘッドスライディングなんてやらなかったのに、どこで見たのか覚えたのかいきなり気迫のヘッドスライディングを見せたのです。

チームは大盛り上がりで、その後3人の選手が真似をしだしてヘッドスライディング祭りになりました。

これは良い流れと思い、放置していたらヘッドスライディングばっかりしだして怪我のリスクが増えると思ったので、ヘッドスライディングをやる時は劣勢の場面でのベンチ指示にしました。

このヘッドスライディングは盛り上がります。

練習でヘッドスライディングが上手な選手を見つけておいて、劣勢の厳しい場面で、発動できる準備をしておくと良いと思います。流れを一気に引き戻せる策になると思います。

ヒットを打ったらガッツポーズ

我がチームのメンバーは内気で、ヒットを打っても喜ばず淡々とプレーを続けます。

悪い事では無いのですが、いまいちチームが盛り上がらないので、ガッツポーズをする事をチームの決め事にしました。

本当は自由にすれば良いのですが、感情を表現する事も大切だと考え、今は無理やりやらせています!

まんざらでも無い感じで、日に日に板についてきています。

ハイタッチでお出迎え

ナイスプレーには全員でハイタッチを決め事にしています。

大人だと当たり前にナイスプレーと盛り上がるのですが、不思議な事に、少年野球ではそうではありません。

自分自身のプレーに精一杯でまわりを見れない状況になっているのが原因かも知れませんが、我がチームは人に興味が無く、自分本位なプレーが続いてました。

自分が打てなければベンチでしょんぼりしている、点が入ってランナーが戻ってきてもノーリアクション。

それじゃダメだよと指導していましたが、なかなか治らなかったので、今ではチーム全員のルールにしています。

自主性と言う意味では良く無いかもしれませんが、無理やりやらして覚える事も大切だと考え取り組んでいます。

まとめ

こんな事しなくても、楽しくやればいいと言われるかもしれませんが、勝てないと楽しくないし、勝つ為にはチームを盛り上げることは必要です。

個人個人の意識に任せる事もやりましたが、うまくいきませんでした。

試行錯誤の末に、チームの決め事として、無理やりやらす事を選択しました。

やらせてみると、意外にも盛り上がり、チームメイト同士でやっていないメンバーに指摘したりして全体の士気が驚くほど上がっています。

賛否両論あると思いますが、一つの成功事例として参考にしてみて下さい。

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