野球三兄弟(中学2年、小学5年、3年)をプロ野球選手にする為、日々試行錯誤しながら様々な事に取り組んでいる野球親父です!
現在、少年野球の5年生チームを主に指導しているのですが、試合を見ていると、先頭打者へのファーボールがどのチームでも目につきます。
なんでだろーと様々な角度から見ていると、いくつか原因が見えてきました。
この原因を一つずつ解決する事で、先頭バッターへのファーボールを防げるんではないかと考えて、取り組んでいる最中です。
今回は、先頭バッターへのファーボールの原因と解決策について書いていきたいと思います。
なぜイニングの先頭バッターにファーボールを出してしまうのか?
初回の1番バッターにファーボールを出すのは緊張もあり、バッターの能力も高い為 仕方ない部分はあるかもしれませんが、打順7.8.9番が先頭バッターのイニングで、あっさりストレートのファーボールを出してしまうケースを良く見かけます。
守備側からするとガッカリで、攻撃側からするとラッキーです。
このようなケースでのファーボールには原因があります。
一言で言うと準備不足が原因です。
準備不足の内容は?
準備不足の内容ですが、
- 攻撃中にキャッチボールで肩を作っていない
- イニング頭の3〜5球のピッチング練習を肩慣らしに使っている
この2つが大きな原因だと感じています。
1.攻撃中にキャッチボールで肩を作っていない
プロ野球を見ていると、ピッチャーは、攻撃中の1アウトあたりから準備を始め、2アウト時点ではキャッチボールをして肩をあたためて準備万端の状態を作っています。
我がチームのピッチャー陣は自覚がないのか、ベンチに戻ってきたらそのイニングの攻撃の事にしか興味がなく、攻撃に没頭し過ぎて、いつも次のイニングに投げる為の準備を忘れています。
自覚を持って先を考え自発的に準備して欲しいものですが、小学生なので、攻撃に没頭するのは仕方ないとも思いますので、ベンチ入りの指導者が忘れずに声かけする事を徹底しています。
1アウトになったらグローブを持って準備、2アウトになったらキャッチボールをスタート。
当初は、2アウトになったらキャッチボールをやりなさいと言っていましたが、2アウトになってからだとグローブを探したり、ボールを探したりで、結局なんの準備もできずマウンドに上がるケースばかりで、準備不足が否めませんでした。
ベンチに戻ってきたらグローブ、ボールを準備しておき、1アウトになったらベンチの外に出る。2アウトになったらキャッチボールを始める。
この流れを徹底し、選手が忘れている場合は指導者が声かけするように決めています。
ピッチャーが2アウトからのバッターの場合はキャッチボールができませんが、その場合は、サードかファーストの野手とグランド内でクイックにキャッチボールをさせています。
打撃でアウトになり、すぐにマウドに上がって3球投げて本番は正直キツイです。
この流れで行くとファーボールの確率が格段に上がります。
ベンチのテクニックですが、キャッチャーの準備を遅らせるなどして、ピッチャーがマウドから投げる3球以上に投げて肩を温める時間を作るようにしています。
2.イニング頭の3〜5球のピッチング練習を肩慣らしに使っている
上記のように、マウドでの投球練習までに、肩を作る準備を徹底する事で、マウドからの投球練習3球を本気で投げる事ができます。
この3球を全力で3球ともストライクを投げる事にこだわらせます。
投球練習から試合が始まっていると思ってやりなさいと言っていますが、小学生はなかなかそうスイッチが入りません。
ですので我々チームでは、投球練習をベンチメンバーと指導者が思いっきり注目し、ストライクの場合はナイスボールコール、ボールの場合は次はストライク頼むぞーっと叫び、試合さながらの声かけをします。
そうする事で、肩慣らしでは無い投球練習になるので、先頭バッターへの準備が整います。
我がチームで投げているピッチャーに確認しましたが、やはり3球では準備が厳しく、2人目のバッターぐらいからエンジンがかかるようです。
まとめ
本来なら自分で考えて、ベストが出せるように準備してほしいものですが、小学生には難しいリクエストだと言う事が最近わかりました。
以前までは先頭バッターのファーボールだけはダメよ!っと言う、解決策なしの要求をしていました。
冷静に考えると、選手まかせで、指導者として失格だと思い、
この問題をチームで解決してあげるのが指導者の役目だと考え、このやり方を始めました。
以前に比べ、格段に先頭バッターへのファーボールが減りました。
この課題にはチーム全員で声掛けをして取り組むべきだと考えます。
一つの参考にして頂けたら嬉しいです。
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