野球三兄弟(中学2年、小学5年、3年)をプロ野球選手にする為、日々試行錯誤しながら様々な事に取り組んでいる野球親父です!
少年野球は走塁で勝てる!
これは、中学2年の長男と現在小学5年生チームを指導している経験から出した答えです。
平均レベルの攻撃力と守備力があれば走力を鍛える事で強豪チームに勝てます。
少年野球の醍醐味であり、指導者の腕の見せ所です。
我がチームでやっている具体的な走塁テクニックをご紹介します。
今回は1塁ベースから2塁ベースへの盗塁についてお話しします。
盗塁で大切な要素
盗塁をする上で、もっとも大切な事は「勇気」だと私は考えます。これは完全にメンタルです。
技術的な部分として、トリプルSと言われる「スタート」「スピード」「スライディング」の3つ要素がポイントになります。
- 勇気
- スタート
- スピード
- スライディング
この4つについて具体的に説明していきます。
メンタルが大切!ポジティブな雰囲気を作り勇気を生み出す
野球経験者は分かると思いますが、レベルが上がれば上がるほど盗塁は難しくなり、アウトになったらどうしよう。牽制球でアウトにならない為にリードは確実に戻れる所まで。っと目標の2塁ベースに意識が行かず、保守的な考えに支配されがちになってしまいます。
小学生でも同じです。せっかく出塁できたからアウトにならないようにと言うマインドになり、ホームベースまで帰って来て1点になるゲームをやっているのに、アウトにならない為の個人競技になってしまいます。
そこで重要なのが我々指導者の声かけになります。
我がチームは現在5年生チームですが、盗塁の失敗を怒ったり、責めたりしないように徹底しています。
盗塁にチャレンジした選手がアウトになってもナイスチャレンジと褒めるようにしています。
成功したら、全員でめちゃくちゃ褒めまくります。
選手に盗塁する喜びを与え、ポジティブな雰囲気を作り、勇気を出させる状況を作るようにしています。
盗塁をきっかけに前の塁を狙う姿勢がチーム全体に広がり、走塁のレベルが上がりますので、指導者間で共通の認識にして取り組めればチームのレベルは格段にあがります。
大人の我慢する力が子供の成長を促進するとも言えると思います。
練習を繰り返し、技術を身に付けさせるのは指導者の責任
とは言っても、スポーツは勝負の世界ですので、気持ちだけで勝てる甘いものではありません。
メンタル面は大きな部分を占めますが、基盤となる技術(テクニック)を練習で習得せずして勝てるわけがありません。
我がチームは走塁の失敗を責めない代わりに、徹底的に走塁練習をしています。
目標は全選手が盗塁、走塁でホームベースまでノーヒットで帰って来る事に設定しています。
盗塁が基本になりますが、ワンバン投球でスタートを切る、野手の隙を突くなど、考えうる全てを使い自力でホームベースまで帰ってくる意識を持ちながら技術練習に取り組むようにしています。
低学年からの盗塁練習のすすめ
盗塁は4年生までは誰でも成功できますが、5年生になってくるとバッテリーのレベルが上がってくるので、盗塁テクニックがなければ成功確率が一気に下がってきます。6年生になるとよりシビアな状況になります。
誰でも盗塁が成功できる低学年タイミングから徹底的に走塁練習する事が秘訣です。
成功確率が高い低学年時に、スタート、スピード、スライディングに拘った指導をする事で盗塁の楽しさを理解し、成功できるといった自信を身に付けさせる事が重要です。
スタートの極意
ここからは2塁ベースへの盗塁に関する技術【スタート、スピード、スライディング】のトリプルSについてお話しします。
まずはスタートに関してです。
スタート地点はゴールに近いと有利です。1塁ベースからリードし、2塁ベースへの距離を縮めます。大きなリードは非常に有効ですが、どうしても牽制球が気になってスタートが遅れてしまうデメリットがあります。
我々チームはリードを大きく取ることよりも、逆をつかれても帰塁できるリード幅を個人個人に定めます。
基本リード幅として4歩と定め、練習でプラス半歩、マイナス半歩を個人で調整します。
逆をつかれても帰塁できるリード幅が定まったら、意識を100%2塁ベースに向けてスタートに集中します。
少年野球で良くあるのが、牽制をされてもいないのに戻ってしまう(特に左ピッチャーに対して)ケースと、スタートを切ってしまって挟まれるケースがあります。
これを防ぐ為にも逆を突かれてから帰塁する練習を徹底的に練習します。
逆を突かれても帰塁できる自信をつけてあげれば、スタートが抜群になります。
スピードの極意
走るスピードが速ければスタートの遅れをカバーしてくれますし、何かにつけて有利です。
我々チームは簡単な走り方練習を取り入れています。
- 前足部分で接地する為の練習でケンケン
- 地面から反発をもらう感覚を覚える為のスキップ
- 前傾姿勢をキープしながら走る為の壁押し
難しい事を伝えても伝わらないので、YouTube「走りの学校」でレクチャーされている内容を活用し、正しいフォームで走れるように指導しています。
足の速さに関する記事がありますので、こちらもご確認下さい。
スライディングの極意
トリプルSの中で私が一番重要視するのが、スライディングです。
アウト、セーフのジャッジに直接的に関わるアクションです。
我々のチームは2塁ベースのギリギリまで走り込み、限界まで近くでスライディングをするように指導しています。
2塁ベースから離れてスライディングをするとスピードが落ち、ベース前でタッチしやすい状態になります。審判から見てもアウトコールが出しやすくなります。
2塁ベースギリギリでベースを蹴り飛ばす勢いでスライディングしすぐに立ち上がると少年野球ではだいたいセーフになります。
勢いがあるのでタッチが甘くなりますし、ボールを落とす可能性も上がります。審判もタッチプレーの瞬間にスピードがあるのでセーフコールが出やすいです。
我々チームは、ベースギリギリでスライディングし、ベースを蹴り飛ばす練習を繰り返し実際に繰り返し、習得しました。
まとめ
走塁はチーム単位で取り組める戦略です。
走塁を鍛えればチーム力は格段に上がります。
是非、お試しください!
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