三兄弟をプロ野球選手にする為に日々勉強、研究を繰り返している私ですが、特に内野守備にこだわりがあります。
自分自身が内野手だったこともあり、息子の守備技術を元ロッテマリーンズ遊撃手 小坂選手の様な華麗で美しくスピード感あるプレーにいかに近づくかを追い求め日々練習に取り組んでいます。
そんな日々の経験から、少年野球タイミングでやっておきたい練習メニューをご紹介させて頂きたいと思います。
少年野球タイミングでやっておきたい練習メニュー
- バウンドキャッチ(バウンドを合わせる)
- 手投げゴロキャッチ(捕球態勢を作る)
- コンパクトスローイング(早く正確なスローイング)
内野守備は奥が深く、様々な練習メニューがありますが、少年野球タイミングでは上記の3つの練習メニューを繰り返し繰り返し徹底的にやる事が良いと思います。
一つずつご紹介させて頂きます。
バウンドキャッチ
内野守備で一番大切な事はバウンドを合わせる事ができるかどうかです。バウンドさえ合わす事ができれば、捕球体制がどうであれボールは取れます。
【手順】
- 選手に対して指導者が10〜15メートル離れた所からバウンドをつけて転がします。
- 選手に対して2バウンドした落ち際で取る、2バウンド目のショートバウンドで取る、3バウンド目の落ち際 みたいな感じで指示して、指示通りのバウンドに合わせて捕球させます。
- 高いバウンド、低いバウンド、左右に振るなど、様々なバリエーションのゴロを投げて下さい。
- 捕球タイミングの指示もバリエーション多くやりましょう。
上記の手順でとにかく数をこなして下さい。
1選手100球以上は捕球するようにしましょう。
内野ゴロはショートバウンドに捕球タイミングを合わせるのが一番良いです。ショートバウンドに合わせる事で前に出て取る事になります。打ったバッターは一塁に向かって走っていますので、アウトにする為には前に出て早く捕球する事が必要だからです。
ショートバウンドで捕球できれば、送球方向に体重移動がスムーズになり、強い送球を投げれるメリットもあります。
少年野球を指導している中で、内野守備でショートバウンドで捕球する事を教えるのが一番難しいと感じています。これは各選手の感覚であり、コツを掴むと言う事なんで、徹底的な反復練習しか無いと考えます。
自転車に乗れるようになる事と同じですので、誰もがやればできる。いかに諦めず根気よく繰り返し練習するかだけの話ですので、ポイントは指導者の根気にかかっていると思います。
ゴロ捕球で、2番目のおすすめバウンドは落ち際です。
ボールが跳ね上がるタイミングに合わせにいくとバウンドが変化するリスクが一番大きいです。変化すると捕球が難しくなります。
その点、落ち際は地面から跳ね上がり放物線を描き落ちてくるタイミングで捕球するわけですので、バウンドが変化する事は有りません。
バウンドキャッチ練習では、バウンドを合わせながら、ショートバウンドか落ち際で捕球する事を反復し、自転車を運転するかのように当たり前に捕球できるようになるまで取り組んでみて下さい。
手投げゴロキャッチ
バウンドキャッチで、バウンドを合わせてショートバウンドか落ち際で捕球する事ができるようになってきたら、捕球態勢を整える必要があります。
極端な話、バウンドを合わせて素早く捕球し、アウトにする事ができるのであれば、捕球態勢、型なんてどうでもよいのですが、中学、高校と野球を続けるのであれば型は重要なんで、小学校タイミングからやっておいた方が良い練習メニューになります。
捕球態勢、型が良い方がメリットがある理由として、
- 捕球姿勢が一定なので捕球確率が安定する
- 無駄を省いた捕球動作を身につける事で、アウトにする確率を上げる
- 華麗で美しい捕球姿勢はスカウトからの評価が上がり、次のステップへの可能性が広がる
このようなメリットがありますので、将来に備え、型の練習もやっておくに越した事は無いと思います。
バウンドが合わせられない中で型から入ると危険なんで、バウンドを合わせてショートバウンドと落ち際で捕球できるようになってからの取り組みをおすすめします。
【手順】
- 10〜15メートルの間隔を空けて指導者と選手が正対します。
- 選手に向かって下投げで緩いバウンドのないゴロを転がします。
- 選手は前に動きながら基本捕球態勢をとりボールをとります。
【基本捕球姿勢 右投げの選手編】
- 転がってくボールに対して右側から曲線を描くように入っていく。
- 右足、左足の順番に捕球姿勢の足の位置に両足を開く(両足ともにつま先、ひざは外側に開く)
- 右足よりも少しだけ左足を前に出すが、捕球時の体重配分は右足80%、左足は20%ぐらいが理想。
- ひざ、股関節を曲げ、お尻を落とす
- 上半身はできるだけ前傾にならないように立てた状況をキープする
- グラブをおへそよりも若干左側に出す。
- ボールを捕球
- ステップを踏んで送球
以上の流れで基本捕球姿勢を作りながらゴロを丁寧に捕球します。
型を作り、固める練習ですので、数をこなす事が重要です。1人100球を目安に徹底的にやってみてください。継続は力なりです。
コンパクトスローイング
ボールを捕球する事と同様にスピーディーで正確な送球は重要です。
ボールを捕球するだけではアウトは成立せず、ボールをファーストに投げて一塁手が捕球した時点で初めて成立します。
投げる動作に関しては別の記事で記載していますのでこちらをご確認下さい。
内野手に求められるスローイングは捕球してからコンパクトでスピーディーな送球です。
コンパクトとは、捕球した位置からテイクバックをせずに耳元までボールを最短距離で運び、そこからボールのリリースまで持っていく一連の流れです。
コンパクトなスローイングを身に付ける為に、1.2での捕球練習のタイミングに絡めてスローイングまでやらせてください。
ポイントは捕球したボールを顔の前を通して耳元に持ってくるイメージで、最短距離でトップを作る事です。
ボールを捕球してからテイクバックを大きくとって投げてしまう選手が多いので、コンパクトに投げる事を意識づけさせて下さい。
まとめ
前にでながらバウンドを合わせて捕球する感覚を掴む事。
スローイングはコンパクトに。
これが守備の基本であり、少年野球タイミングに身に付けておくべき事です。
型は後からなんとでもなりますので、まずはバウンドキャッチを繰り返しやらせて下さい。
必ず上手くなります!
コメント