野球三兄弟(中学2年、小学5年、3年)をプロ野球選手にする為に日々試行錯誤しながら練習に取り組んでいる野球親父です。
今回は少年野球の打順の考え方について語っていきたいと思います。
打順に正解はない!
100人いれば100通りの考え方があり、100通りの打順ができあがるのが打順です。侍ジャパンやオールスターで最強オーダーを組んで議論した事がある人も多いと思いますが、本当にいろんな考え方があり面白いです。
少年野球の打順は独特⁉︎
侍ジャパン、プロ野球、高校野球は選手人数も多く、一定レベル以上の選手を特徴に応じて打順配置する事になります。
しかし少年野球は大体のチームが1学年10人前後の選手しかおらず、限られた戦力の中から打順を決める事になりますので、一般的な打順の考え方と違ってくると考えます。
一般的な打順の考え方
1.2番打者 出塁率が高く足が速い。バントができたり、ファールで粘ったり細かな事ができるバッターを並べる傾向にある。
3.4.5番打者 クリーンナップと言われ打率が高くチャンスに強いバッターを並べる傾向にある
6番打者 3.4.5番バッターには劣るが、打力があるバッターを配置
7.8.9番打者 下位打線と言われ、打順のめぐりが遅いので打力が劣るバッターを並べる傾向にある
上記の考え方が一般的な打順の考え方になります。
最近では2番打者に打率、長打力、走力がある選手を配置したりと、新しい流れも出てきています。
打順の理屈
9イニング27アウトのルール内では、1〜9番打者は3回ずつ打撃機会が平等に回ってきます。
1人でもランナーが出れば1番打者は4回目の打席が回ってきます。
すなわち、打順が前であればあるほど4回目の打撃機会が回ってくる確率が高いと言う事です。
理屈で考えると打率、または出塁率が高い順に並べる打順がベストだと言えます。
野球の面白い所
理屈で言えば上記のように打率、出塁率順に打順を組む事がベストなはずなのですが、そんなに簡単に済む話ではないのです。
ランナーがいない時にはプレッシャーが無いから打つ選手、逆にチャンスになれば集中力が増し打つ選手。チャンスに力んでしまい打てない選手。
打撃技術の良し悪しはベースにありながらも、メンタル的な要素や、選手特性もあり、打率順に打順を組んでも得点が入らないケースが多々あります。
打順に正解はないと言われるのがこの理由で、選手特性、当日の調子など様々な要素を総合し決める事が重要で、監督の腕の見せ所でもあるのです。
少年野球 必勝打順
打順を組むのは難しいですよね!正解がない問題ですが、私なりに8年間の少年野球指導経験を踏まえて、現状考える三兄弟親父理論をご紹介します。
打撃能力を3グループに分けます。
9人のスタメンを上3人、中3人、下3人に分類します。
実力が上クラスの選手を1.2.4番に置きます。
中クラスの選手を5.7.8に置き、下クラスの選手を3.6.9に置きます。
能力を1位〜9位とし、打順にならべると以下になります。
- 1番目に実力のある選手
- 3番目に実力がある選手
- 7番目に実力がある選手
- 2番目に実力がある選手
- 4番目に実力がある選手
- 8番目に実力がある選手
- 5番目に実力がある選手
- 6番目に実力がある選手
- 9番目に実力がある選手
打率、出塁率順に打順を組んでいた事もありましたが、どうしても、7.8.9番の下位打線で攻撃が途切れてしまいます。
相手の立場に立っても打力の無いバッターが続くと楽です。
そこで考えたのが、この配列です。
初回に1番、2番バッターのどちらかが出塁する確率を高めます。
1番バッターが出塁した場合、盗塁で2塁に行き、2番バッターがヒット、または進塁打で最低でも1アウト3塁。3番バッターでスクイズ、または叩きつけゴロで先制点を取る。
1番アウト、2番出塁のケースは2塁へ盗塁。3番で最低でも進塁打2アウト3塁を作り、4番でかえす。
1.2番アウトのケースは3番アウトでも、次の回は4番バッターからなので良しとする。
このような理由で3番に下位バッターをあえて置くようにします。
下位打者を上位打者で挟む事で、下位打者はヒットを打たなくても良い状況を常に作る事を考えました。
毎回出塁、チャンスを作る確率が上がり、打線になり、得点力が上がりました。
まとめ
チームそれぞれ戦力が異なり、打順は悩ましい問題です。
しかし、指導者のうでの見せ所でもありますので、一つのパターンとして参考にして頂けると幸いです。
指導者間でお酒を飲みながらあーでもないこーでもないと語り合うのも最高の一時です。
新たな打順理論ができあがったらご報告します!
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